科学技術立国の衰退

こたパパ@全国100年老舗節約グルメ旅人です。

 

今回は「科学技術立国の衰退」についてのお話。

 

こたパパが社会人になった約30年前、日本は間違いなく世界トップクラスの科学技術大国だったと記憶しているのだが、ここ最近の二つの事実上官民一体プロジェクトの失敗を見て、科学技術分野における日本の衰退はもはや覆い隠せないレベルではないかと心配しているのだ😓。

 

一つは、国産初の小型ジェット旅客機開発プロジェクトであった、スペースジェット(旧称MRJ)の開発断念であり、もう一つがH3ロケットの打ち上げ失敗である😥。

 

元々日本の航空技術については、ゼロ式戦闘機の開発等、先の大戦までは世界トップレベルの技術力を誇っており、その一部は、国産初のプロペラ旅客機である、YS-11の開発にも引き継がれていたのだ。ところがスペースジェットは何回もの計画遅延を繰り返したうえ、とうとう完成の日の目を見ることなく完全撤退に追い込まれたのである😭。

 

また、世界のロケット開発技術の進歩は目覚ましく、2022年は世界で過去最高の成功177回を数えたが、アメリカ83回、中国62回、ロシア21回と続き、日本は何と0回である。さらに今年のH3失敗でその差はますます広がることが確実視されているのだ😓。

 

日本の技術力が低下しているのは、何も重工業分野だけではない。ソフト分野では、例えばコロナ禍において、日本でCOCOAというコロナ接触アプリが政府主導で開発されたが、これが全くと言ってよいほど機能せず、すでに昨年末に機能停止されたのだ。さらに日本でどこにもマスクがないと大混乱に陥った時に、台湾では即座に各店頭のマスク在庫が一目でわかるアプリが開発され、即時運用されていたのだ😲。

 

また、科学技術に関する論文において、「論文数」「トップ1%補正論文数」「トップ10%補正論文数」という主要指標があるのだが、2022年は2021年と国別比較して、「論文数(4位→5位)」「トップ1%補正論文数(9位→10位)」「トップ10%補正論文数(10位→12位)」と順位を下げているのだ。つまり科学技術分野において、かつて科学技術立国を標榜した日本はどんどん衰退していると言っても過言ではない🤔。

 

もちろんこの背景には、少子高齢化の進展や大学等教育機関への予算削減などがあるのだが、天然資源もなく、食料自給率も低く、若者人口も急激な減少途上にある我が国において、最後の砦の「科学技術分野」まで崖っぷちの状態である😥。

 

岸田内閣の子供予算倍増方針について、もはや反対する政党はほぼないだろうが、科学技術分野(大学への予算措置含む)への投資も併せて増額しなければ、出生率が上昇する前に我が国が沈没してしまうのではないか。政府には、他国から大量のミサイルを購入する前に、限りある予算の使い道を今一度包括的に考えてほしいと思っている、こたパパである😌。


 

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