こたパパです。
今日は「FIRE」についてのお話。
最近若い方を中心に「FIRE」に関心を持たれている方が急増しているようだ。「FIRE」とは「Financially Independence, Retire Early」の頭文字をとったもので、直訳すれば「経済的自立と早期退職」なのだが、要は「若いうちにガンガン稼いでさっさと仕事を辞めて、あとは自由に好きなことをして暮らす」ということである🙂。
もともと、欧米の若い世代が流行の発信源なのであるが、ようやく日本でも浸透し始めたようなのだ。こたパパはこの考えを特に否定する気はないのだが、少々気になる点はあるのだ😄。
(1)仕事に関する価値観の違い
欧米(キリスト教)文化においては、概ね「労働は神の与えた罰である」という考え方が今でも主流であろう。そういう意味では「FIRE」との親和性は高いと言えるだろうな🤔。ところが、日本は「労働は美徳(世界では超少数派)」という考え方がいまだ根強い。世のため人のために一生懸命働くことが、善とされる社会において、「FIRE」がなかなか理解されないという懸念はあるのだ(別に理解されなくても構わないとは思うが、実生活面で影響がないとはいえないと思うのだ😅)。
(2)仕事は「きつくて嫌い」ということが前提になってないか?
こたパパは、「Retire Early」の部分に、仕事は「きつくて嫌い」が前提になっているように感じるのだ。大金を稼ぐ手段の一般論としてはわからなくもないが、若い間ずっと我慢するくらいなら、多少収入は落ちても「好きな仕事」を探した方がトータルとしての人生幸福度が向上するし、「Retire Early」する必要性もないと思うのだ😄。
(3)若い時期を労働だけに費やして後悔しないのか?
若いうちにガンガン働くということは、ある意味やりたいことを将来に後回しにするという意味が含まれているように感じるのだ。若い時期にこそ、一見時間とお金が無駄に見える行動が、将来非常に役立つ経験になることだって多いのだ😆。ましてや激務に耐えかねて体を壊しては元も子もないのだ😅。
(4)「FIRE」後にやりたいことは明確なのか?
日本においても、昔から引退したら「ゴルフ三昧・釣り三昧・そば打ち三昧・グルメ三昧・旅行三昧・農業三昧」などと、「好きなことがずっとできる」と考えている方がいたが、実際その立場になると、どれもすぐに飽きてしまい、結局仕事に戻るという方も多いのだ。ましてや、「誰からも指示されない、好きな時に好きなことをする」的な漠然としたレベルならば、普通に自営業しながら空いた時間に好きなことをやればよいと思うのだ😜。
(5)投資(利回り)だけで生活費を賄うといったギャンブルに耐えられるか?
一般的に「FIRE」実現のためには「4%ルール」というものがあるのだ。つまり、リタイア後の資産運用で「4%の利回り」を確保し、生活費などの年間支出を、運用資産の4%未満に抑えることで資産を取り崩すことなく生活できる、という考え方である。要は年間支出の25倍の資産があれば「FIRE」可能というわけだ。ただこたパパからすれば「好きな事だけ」している人間が、数十年間連続「4%利回り(しかも手数料除き)」を確保することが、いかに困難かを理解されているのか、甚だ疑問ではあるのだ🤪。
まあ、「FIRE」も個人ごとに基準が違うので一概には言えないのだが、なかなか道のりは険しそうである。自分としては既に「FIRE」を目指すことも困難な年代なので、現実の様々な制約条件(時間・お金・やりがい)の中で、「100年飲食探訪」等、最大限人生を楽しめればと考えているこたパパである😁。
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