中小零細企業経営者受難の時代

こたパパ@全国100年老舗節約グルメ旅人です。

 

今日は「中小零細企業経営者受難の時代」についてのお話。

 

この7月は、中小零細企業経営者にとっては非常に厳しい内容の提案が二つなされたのだ。一つ目は7/1に開催された厚生労働省有識者懇談会において、厚生年金加入者を拡大するため、現在ある「企業規模による加入制限」を撤廃する提言がなされたのだ😲。

 

現在の厚生年金の加入要件は、「101人以上の企業で週20時間以上働き、88000円以上の賃金を受け取る人」になっているのだが、すでに今年の10月から「51人以上」に条件緩和される予定である。それをさらに今回「人数制限なし」かつ5人以上の従業員がいる個人事業主でも、現在は適用対象外の飲食業や理容美容業などを対象にするという提言がなされたのだ。通常であれば、来年の通常国会に間に合うように、提言内容にほぼ沿った法案が作成され、可決成立することはほぼ確実である🙂。

 

二つ目は、7/25に開催された中央最低賃金審議会において、最低賃金引上げ幅が3年連続過去最高となる全国一律「50円」となったのだ。これにより、平均全国加重平均の最低賃金額は「1054円」となり、また今回最高額の東京「1163円」と最低額の岩手県「943円」との比率も改善されたということである😄。

 

この二つの提言は、中小零細企業経営者にとっては、給与支払いと社会保険料負担のダブルパンチであり、これによって今後倒産・廃業件数はかなり増加するだろうな。すでに2024年上期の倒産件数は2014年以来最多となっているのだが、実はニュースであまり取り上げられることはないのだ。それは失業率が全く増えておらず、約15年前に派遣切りで問題になったテント村などの状況が起きていないからである🙂。

 

こたパパは昨年同時期に「最低賃金1002円で起きること」という記事を記載したのだが、現在の状況はほぼこの時記載した内容通りになっているのだ。それは当たり前で、従業員にとっては給料も年金も向上するということなのだから、施策自体に不平不満などなく、今の会社が嫌なら人手不足でどこでも転職できる環境だからである🙂。

 

政府は口にこそ出さないが、良いか悪いかは別問題として、間違いなく中小零細企業を淘汰することで労働生産性の向上を図ろうとしており、これらの施策で最も負の影響を受けるのは、そこで働く社員ではなく中小零細企業経営者なのだ🤔

 

この通り、中小零細企業経営者の立場は厳しくなる一方だが、以前にも記載した通り、こたパパはこれらの企業の従業員の給与・社会保障環境が改善する(ブラック企業淘汰)ということで、全体最適解としては概ね正しい方向だと考えているのだ😄。

 

ただその一方で、この流れについてこたパパは自分の将来について少し懸念しているのだ。実は以前「石焼き小太郎芋屋の夢」という記事を記載したのだが、こういった商品や販売形態では、個人経営では大手フランチャイズに太刀打ちできなくなる可能性が高いのだ😓。

 

まあ、今から将来のことを案じてもしょうがないわけだが、要は小太郎を「看板犬」として、大手には真似できない個性的なお店にすればよいのだ。ただ、この記事を書いている横で毎日扇風機前で落ちてる小太郎を見ていると、次は人間ではなくコーギーに生まれ変わるのもいいかなぁなどとバカなことを考えている、本来は超怠け者のこたパパである😉。

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