こたパパ@全国100年老舗節約グルメ旅人です。
本日は「イグ・ノーベル賞の意義」についてのお話。
2025年のノーベル賞においては、制御性T細胞を発見した、坂口志文・大阪大栄誉教授に生理学・医学賞、金属有機構造体(MOF)を開発した、北川進・京都大特別教授に化学賞が授与されたのだ。10年振りのW受賞ということで、日本の「科学技術立国」はまだ健在ということが世界に示せて、大変おめでたいことである😆。
ちなみにこのノーベル賞の「パロディ版」というべき賞が1991年からスタートしているのだ。それが「イグ・ノーベル賞」である。この賞は「人々を笑わせ、そして考えさせる研究や発見」を称賛することで、科学教育や研究への関心を高めることにあるのだ🙂。
今まで受賞したテーマを見ると、「猫は固体か液体か」とか、「エリマキトカゲの動きを模倣した扇風機の開発」など、一見おふざけかと思われるのだが、実はそれぞれの研究内容は非常に高度なものであり、表彰式にはノーベル賞受賞者がプレゼンターとして参加する上に、実際「イグ・ノーベル賞」受賞者が「ノーベル賞」を受賞した例(アンドレ・ガイム氏:物理学賞)もあるのだ😲。
あまり知られていないかもなのだが、実はこの「イグ・ノーベル賞」は日本のお家芸となっていて、なんと2025年まで19年連続で日本の研究者が受賞されているのだ。ちなみに2025年の生物学賞を受賞した題名は「シマウマのような縞模様を塗られた牛は、吸血ハエなどが寄りつきにくくなる」である😁。
かなり以前に、「ハンドルの遊び」という記事を記載したのだが、「イグ・ノーベル賞」に日本人受賞者が多い背景には、こういった一見無駄に見える即効性がない研究を切り捨てるのではなく、むしろ「独創的」な研究として許容する文化があるというのだ😄。
日本人ノーベル賞受賞者の多くが口にされることが、「基礎研究の大切さ」である。数日前、国民民主党の玉木代表が、大学向けの研究開発予算が「この20年で中国は24.5倍、韓国は5.3倍、アメリカ2.7倍、日本は0.9倍」 と発言されたようだが、これは国家防衛という観点からも由々しき事態である😓。
一見、目に見える成果が長期間出ない「基礎研究」を重視することが、将来の国力を増す源泉となるのだ。何せ歴代のノーベル賞受賞者が口をそろえて発言されているのだから、恐らく間違いないのだ。日本の「科学技術立国が本当に危うく」なるのは、案外「イグ・ノーベル賞」の連続日本人受賞者が途切れた時かもしれないなぁと少し本気で思っている、自身は全く浅学のこたパパである😉。

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