亀甲や


こたパパです。

 

今回ご紹介するお店は、亀甲やさん。

 

智頭街道と片原通りの交差点にある、白いビルが亀甲やである。一見したところ老舗感は特に感じないのだが、正面玄関横には「創業慶応四年」という案内がある。

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少々ややこしいのだが、過去慶応4年9月8日に明治に改元となったが、旧暦1月1日に遡って明治元年が適用されるため、ほぼ慶応四年=明治元年なのだ。

 

店内に入ると、正面ショーケース上部には、不動の看板商品である「亀甲もなか」、下段には様々なお菓子の詰め合わせが並んでいる。その横のショーケースにも、やはりお菓子の詰め合わせが数多くあり、品数は非常に豊富だ。

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店内には過去の表彰・受賞歴がずらり。

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大正時代の宮内省御用看板も展示されている。

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幸いにも、5代目女将さんに色々話を伺うことができた。亀甲やのご先祖様はもともと岡山県北の出身だそうで、戦乱等の関係でその後鳥取に移り住まれたようだ。

 

店内に不思議な形をした亀の置物があるのだが、これは現在亀甲やが6代続いていることを6匹の亀で表しているもので、もともと先祖が住んでいた岡山の地元から寄贈されたそうだ。

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早速代表銘菓の亀甲もなかを頂こうとしたのだが、女将から実はもう一つかなり古いお菓子があるとのことで、今回は2つご紹介させていただこう。それが、銘菓二十世紀である。今回は商品説明文も掲載してよいとのことだったので、そのまま掲載させていただく。

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亀甲もなかは、まさに亀の形をした六角形のもなかで、舌触りが滑らかなあんこがぎっしり詰まっている。もう安定の美味しさなのだ😝。素晴らしいのは創業以来の製法を150年以上守り続けていること。添加物等は一切含まれていない。女将の話では、この商品だけは今後も一切手を加えることはしないとのことだった。

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もう一つが銘菓二十世紀。大正十一年に開発されたそうだから、来年100周年を迎えるお菓子だ。苦労の末に、鳥取名産となった二十世紀梨を広く世間に知らしめるために開発されたそうだ。

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少しわかりにくいが、切断面はほぼ透明なのである。

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見た目は薄いお餅に近いのだが、しっかりかみ切れる適度なしっかり感もある。確かに女将がいうところのグミ食感に近い感じだ。原材料を確認したが、梨(果汁)自体は入っていないようだ。老舗にはあまりないタイプのお菓子だと思う。

 

女将にコロナ禍の影響をお伺いしたところ、もうそれはすごい影響らしい😰。とにかくお茶会、葬儀、結婚式等のニーズがことごとくなくなり、6代目である息子さんにこのまま継がせるのか真剣に悩んでおられる様子だった。

 

とにかく、代表銘菓の亀甲もなかは何もいじらず、新たなニーズのお菓子を開発する方向のようだ。このあと、女将さんと中国地方の老舗のお話をいろいろさせていただいた上に。お土産まで頂いた。ありがとうございました。m(__)m。

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とにかく創業150年以上の大老舗だ。なんとかコロナに打ち勝ってお店を守っていただきたいと思うこたパパであった。

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店名:亀甲や
創業:1868年(慶応四年)
住所:鳥取県鳥取市片原2-116
電話:0857-23-7021
営業:8:30~18:30(日祝は17:30まで)
定休:年中無休
 

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