引き際の美学

こたパパ@全国100年老舗節約グルメ旅人です。

 

今回は「引き際の美学」についてのお話。

 

先日、上岡龍太郎氏が亡くなられた。30代以下の若い世代にはほとんど知名度はないだろうと思われるのだが、高校時代まで大阪で過ごしたこたパパにとって、その圧倒的存在感は今でもはっきり記憶しているのだ🙂。

 

インテリで読書家で頭の回転が速く、台本無しフリートークで「立て板に水」の話芸。思ったことはズバズバ発言し、曲がったことが大嫌いで、生番組でも途中退出する激情家。ある意味「扱いにくい芸人さん」でもあったと思われるのだが、亡くなってなお脚光を浴びている理由は、上岡氏の「引き際の美学」なのだろう🤔。

 

今から二十数年前に、「探偵!ナイトスクープ」初代局長や、「パペポTV」等、まだ自身の番組をいくつも持っておられた人気絶頂の段階で芸能界を完全引退され、その後公の場にほとんど姿を見せなかったという。引退後は大好きなゴルフ等、悠々自適の生活をされていたようだ😁。

 

自身の芸が時代に合わないと感じたからと言われているが、引退されたとはいえ、関西芸能界の大御所的地位で、一声かければいくらでも手に入る弟子の興行チケットまでわざわざ買い求めるほど「一般人」に徹したその姿勢は、まさに「美学」と呼ぶにふさわしいだろう😃。

 

政治家にしろ、会社員にしろ、現役引退後も何らかの「肩書」を欲したり、コネを使って様々な便宜を図る「老害」と言われる方も多い中で、「お別れの会」すら拒否されたという、上岡氏の「引き際の美学」が、世間の「共感」を得ているということなのだろうな。過去の名経営者で言えば、「鮮やかな引退」と言われたHONDAの本田宗一郎氏や副社長の藤沢武夫氏というところかな🤔。

 

こたパパ自身はもちろん平平凡凡サラリーマンなので特に引き際も何もないのだが、上岡氏のご冥福をお祈りするとともに、人の意見に流されず、自分の人生を正直に生きる姿勢は学びたいなぁと感じた、こたパパである😉。

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