御菓子処 香月堂


こたパパです。

 

今回ご紹介するお店は、御菓子処 香月堂 さん。

 

岡山県井原市を流れる小田川のほとりにある、旧東城往来笠岡道と呼ばれる古い街道沿いに面したお店が、御菓子処 香月堂 である。

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お店に入ると、正面ショーケースには多種多様のお菓子が並べられている。

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正面左手ショーケースには季節の上生菓子がずらりと並んでいる。ミニチュアの帆掛け船も展示されているが、ご主人のご趣味なのだろうか🤔?

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正面ワゴンには、どら焼きやマドレーヌ、ゼリー各種がとり揃えられている。

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左手棚には、贈答用詰め合わせセットが展示されている。かなり多品種なお店だ😀。

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右手ショーケースには、おせんべいセットがずらり。これがこのお店の代表銘菓である、「平櫛翁せんべい」である。

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お店の方が、当代の娘さんだったので、いろいろお話をお聞きすることができた。まずこのせんべいの名前の由来であるが、井原市出身の著名な彫刻家である 平櫛田中(ひらふしでんちゅう)という方からその名を頂いたそうだ。

 

こたパパは存じ上げなかったのだが、平櫛田中は岡倉天心に師事され、文化勲章を受章された後も積極的に活動され、107歳という長命で、その当時の男性長寿日本一だったという。さらに地元では井原市立田中美術館まであるという、超名士なのである😲。

 

先代が、この名を頂く際に、平櫛田中から条件が一つ出されたそうだ。それは商品名に「翁」をつけることだったというのだ。かくして「平櫛翁せんべい」は誕生したのだ。

 

また、このお店のもともとの名前は「ネボケ堂」といい、その頃の貴重なパッケージを見せていただいた。

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では、なぜ名前を変えたかというと、当代が子供のころに、この店名で学校でからかわれ、それが原因で改名されたというのだ。本当なら凄いことだ。おそらく全国でも例がないな😮。

 

ただ、娘さんとしては、前の「ネボケ堂」の方が、歴史とインパクトがあって絶対よかったのにと、笑っておられた😄。

 

ここは当然ながら、「平櫛翁せんべい」(大:160円)を購入させていただいた。

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中には2枚せんべいが入っており、それぞれ絵柄が異なる。

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原材料であるが、砂糖、卵、小麦粉、牛乳のみで非常にシンプルだ。保存料添加物は使われていない😉。

 

外見は瓦せんべいに似ているが、食べてみると全然異なる。牛乳が入っているせいか、まろやかで硬くない、万人受けするせんべいである。

 

娘さんによると、残念ながら今のところ後継者の予定はないそうだ。しかし、井原市で100年以上の歴史をもつ飲食店は、今のところ唯一このお店しかないのだ🤥。難しいだろうがなんとか、この歴史をつないでいってもらいたいと思うこたパパである😯。

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店名:御菓子処 香月堂
創業:不明(明治初期)
住所:岡山県井原市井原町900
電話:0866-62-0693
営業:8:30~19:00
定休:正月のみ

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